Everlasting Lovers *ディアラバ*
第7章 幼き日の記憶
彼の息子達の屋敷に行くまでの1週間、カールハインツさんから いろいろ聞いた。息子達の名前、生贄の花嫁のこと。子供のことを話しているのに 彼は他人事のように話した。
私は彼に家以外にも1つ お願いをした。私の血のことだ。吸血鬼に毒になるこの血だから 飲み干されて死ぬことはない。でも、利用されることを避け お母さんが隠し通したこの血を、今さら誰かに暴かれたくはなかった。
こうして、私は逆巻家にやってきた。
「 まさか シュウさんが あの時の子だったなんて … 」
同じ金髪とはいえ、昔 外を駆け回っていた あの少年と 音楽を聴いて 寝てばかりのシュウさん。どうもイメージが繋がらない。
「 お風呂入ったら、シュウさんの部屋に行ってみよう。」
すっかり 汚れたエプロンを脱ぎ、これからのことに思いをはせる。
シュウさんは覚えているだろうか?
お兄ちゃん … エドガーを。