Everlasting Lovers *ディアラバ*
第6章 兄を探して
「 もしかして、兄について何か知ってるんですか⁈」
思わず、レイジさんにしがみつく。
「 ……名前も聞いてないのに わかるわけないでしょう。」
彼は そう冷たく言い捨て、私を突き放した。
そうだ、、まだ名前を、、、
「 エドガー。 生きているなら、18歳になります。レイジさん 知らないですか?」
彼の表情が凍りついてみえた。 ふっと私から視線をそらす。
「 知っていますよ、エドガー。 もっとも 穀潰しの方が詳しいでしょうが。」
「 シュウさん?」
「 火事が起こる前、シュウはエドガーの友人でしたから。」
そう言うと、彼は部屋に戻っていった。