第1章 はじまりと契約。
カラ松「ん・・・?
・・・みんな、待ち人来る。のようだぞ」
おみくじとかによく書いてありがちな言葉をカラ松が言った。
その視線を辿って見れば、こちらに向かって歩いてくる1人の青年の姿があった。
緑のインナーに薄い白のパーカーブラウス。青いスボン。口が若干への字。
紋章みたいなのは・・・見えないけど、やっぱり身体のどこかにあるんだろうか。
そしてこの6人、揃いも揃って耳が尖ってる。
あれか、化身てのは耳が尖ってるのが普通なのか。
おそ松「やーっと来たよ・・・やっぱ渋滞に巻き込まれたのか?」
「ごめんごめん・・・。
手続きはちゃんと終わったんだけどスピード違反の流れ星が単独事故起こしてたみたいでさ、余計時間食っちゃって・・・・・・。
・・・っと、その女の子って下界で俺達が巻き込んじゃった子だよね?」
『・・・・・・・・・、・・・』
チョロ松「俺はチョロ松。この兄弟で言う三男だよ。
一応この中だとまだまともな方、かな」
おそ松「うっそつけ〜。
お前、猫座のレイカとか言うアイドルのコンサートとかライブとか毎回行く程のドルオタじゃん」
トド松「そーそー!
初対面だからっていい印象にしようとしてんのバレバレだよ、チョロ松兄さん」
『・・・・・・・・・っ・・・、・・・・・・!』
チョロ松「うるさいな・・・第一印象最悪よりマシだろ?
て言うかレイカじゃなくてニャーちゃんだから。何回言ったら覚えてくれるかな・・・。
・・・・・・って、あれ・・・鈴ちゃん?」
一松「・・・ねえ、鈴ちゃん口から魂みたいのが家出してるんだけど」
十四松「すげー、あの魂安らかな顔してるよ!」
カラ松「なんだって!?
くっ・・・鈴ちゃん、しっかりするんだ!」
わーわー騒ぎ始める六つ子。
いや、こっちはそれどころじゃない。
言葉を失う。頭が真っ白になる、とはこの事か。
・・・なんてこった。
・・・なんてこった。(2回目)