第1章 はじまりと契約。
わー、こうして真近で聞くとカッコいいな・・・。
そんな事を思いながら一松に視線を送っていると、当の本人の一松から目を逸らされた。
一松「・・・っ・・・ごめん、あんまりガン見しないで・・・。
女の子に蔑むような目でジロジロ見られるのは、慣れてるけど・・・・・・そう言う・・・キラキラしてる目で見られても、どう反応すればいいか解んないし・・・」
『え、あー・・・ごめん。
て言うか初対面でこんな事聞くのもあれだけど、今の言い方からしてもしかして・・・一松ってMだったり?』
一松「・・・M、って言うか・・・Sもイケるクチだけど。
どっちかって言うと・・・M寄りのS」
『うわあすごい逸材・・・!』
元々の癖なのか、ボソボソと喋る一松。
まさかこんな所でSとM両刀使いに出会えるとは・・・。
うっわーすげー・・・!と尚一松に視線を送っていると、その視線に耐えきれなくなったのかな。
一松は羞恥心から顔を赤くさせた。
おそ松「はは、良かったなー一松ぅ。
珍しく女の子に好感触じゃん」
カラ松「フッ・・・さすがだな。
それでこそオレ達のブラザー!」
がっ
一松「るっせえクソ松・・・ぶっ殺すぞクソ松・・・!!」
カラ松「・・・ええ・・・?」
トド松「わー、相変わらず一松兄さんてばカラ松兄さんに対して容赦ないね」
十四松「一松兄さん照れてるぅ!」
『おお、ロートーンボイス・・・!
これはドMには効果抜群だね』
何故かカラ松のコメントにだけ過剰に反応して、一松はカラ松の胸ぐらを締め上げた。
トド松の口振りからして、一松のカラ松への対応はこれが通常運転らしい。
これは、あれだ。
多分腐女子の大好物だとか言う、ボーイズラブにも見えなくもない。
いやー、イケボとイケボの絡みはどうも私の脳内の何かを掻き立ててくれるみたいだ。
今なら解る。
ここに紙とペンがあったら描きたいな、同人誌。