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The result of revenge [ディアラバ]

第8章 Confident feelings~確信した想い~




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『あの...私、今日はレイジさんが前に用意してくれた部屋で眠ります...』

突然言われたユウラからの発言に、正直この私でもその言葉の真意が全く理解出来なかった...

涙を流しながら必死に私との関係の事を考えると、そう訴えた事に対してもそうだ。
あの時は平然を装っていたが、内心は動揺と混乱が入り交じり、しっかり立ち振る舞えていたか心配になるほどだった

ユウラが部屋を出てからすぐ、ドアの前で泣き声が微かに聞こえてきた時には、すぐにでも呼び戻して、この腕の中できつく抱き締めてやりたいと思ったのだが、やはり彼女の中での何かが解決するまではそうしてはいけないと、本能ではなく理性の方が優先された。

しばらくすると、部屋の前からユウラの気配が無くなり、一人になった部屋の中ベッドに腰掛ける

「やはりあの時の事が原因なのでしょうか...」

いや、けれど私はちゃんと伝えた筈だ。

──ユウラが特別なのだと──

彼女には届いていなかったと言うのか?
駄目ですね...月蝕が近いせいでしょうか、感覚が本格的に鈍って来ている様ですね。

今は待ちましょう...
私は私らしく、今まで通りに
遠くから見守るのもまた良いではないか...
実に私らしい。

〝愛〟などという感情は、ヴァンパイアには縁のないモノだとばかり思っていた。
しかし、もう私は

ユウラを愛しているのでしょう───

そう、この想いが報われなくても永遠に...



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