第7章 お泊まり
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「……ん…」
夜中、胸に違和感を感じて、わたしは、目を覚ました。
……なにこれ。誰かに胸を……揉まれてる?
「もう……カラ松くん……なにしてるの」
寝ぼけ眼をごしごしとこすり、目をひらくと、目の前にカラ松くんのきれいな顔があった。
カラ松くんは、目をとじ、すうすうと規則的な寝息をたてている。
「えっ……?」
じゃあ、今、わたしの胸を触っているのは……だれ?
「……っ!」
ばっと背後を振り向くと、そこには、おそ松くんがいた。
「お、おそ松くん…!?」
おそ松「しーっ。あまり大きい声出すと、カラ松起きちゃうよ?」
おそ松くんは、八重歯を見せて悪戯っぽく笑い、わたしの胸をぐにっと刺激した。
「んっ……ちょっと、何してるの? やめてよ…」
おそ松「ごめんって。でも、ちゃんが同じ屋根の下で寝てるのに我慢できるわけないじゃん」
「そんな……んうっ」
おそ松くんの指が、敏感な突起をかすめる。
おそ松「ほら、声。おさえて?」
「む、むり……っ」
おそ松「ま、俺は別にいいけどね。でも、カラ松が起きて困るのはちゃんじゃねーの?」
「ふ……ンンっ」
わたしは口を手でぎゅっと押さえ付けて、声を押し殺した。
「ンンン……っ」
おそ松「てかさ、さっきカラ松とエロいことしてたっしょ?」
「ん……そ、それは……っ」
おそ松「言っとくけど丸聞こえだったかんね?ちゃんのエッチな声」
そ、そうだったの……?
恥ずかしい……!
おそ松「なーんでカラ松のこと好きになっちゃったかなぁ」
おそ松くんは、わたしのパジャマの中に手を滑り込ませながら、溜め息まじりに呟いた。
おそ松「……俺のほうが先に好きになったのに。ちゃんのこと」