第3章 好き
さおりちゃんと目が合うと、そらされた・・・?
「???」
なんで??????
さおりちゃんはなかじんのほうを向くと、
「ちゃんと深瀬の探してよ!?」
そう言ってどこかへ行ってしまった。
少し不安になって、僕の足はそちらへ向いていた。
「慧?」
ルナが袖をつかむ。
ルナをとったらさおりちゃんのところへ行ってはいけない。
そんな気がする。
でも、あと1か月のルナを考えたらさおりちゃんは放っておくべきなのか?
今までのことが急に思い出されてきた。
さおりちゃんと出会ったり・・・
笑ったりケンカしたり・・・
ルナと出会って、
フラれて・・・
僕の口は勝手に動き出した。
「“煌めき”のような人生の中でルナに出逢えて僕は本当によかった。」
「慧・・・は私じゃだめだね。」
別にさおりちゃんに恋してるわけではない・・・はず。
でも、僕は走り出した。
なかじんの悲しそうな視線を浴びながら。
___なかじん、なんかごめん...
でも、なかじんがこういう時に行かないのは理由があるからだって・・・
そう思う!