第2章 二度目の再会
「じゃあ、今日はここまで!お疲れ様でした!」
『っしたー!!』
一日の部活が終了し、各自片付けが始まった。
「アイツら、“勝負して勝ったら入れてください!!!!”…とか言って来そうじゃないスか?」
スポーツドリンクを片手に、田中がジェスチャー付きでモノマネをする。
「ははは、あり得る!」
「アイツらもそこまで単細胞じゃないだろーーー」
そう言いかけた大地が、締め切ったままの扉を開けると、そこには仁王立ちした日向と影山がいた。驚いた大地が声を上げる。
「お前ら…!ずっとそこにいたのか!?それに野村先生まで…」
「えっ…!」
彼女の名前を聞いて大地のそばに駆け寄る。見ると、みなみさんも外の段差にちょこんと腰掛けていた。こちらを振り返り、ホッとした表情で笑った。
「あ…!良かったぁ〜」
「野村先生まで何やってんの…!?」
「だって、バレー部の様子を見に来たら鍵がかかってるんだもの…」
「あ…、す、すみません…!」
立ち上がって砂埃を払う彼女に、大地はペコリと頭を下げる。
「あぁ、いいのいいの!私はさっき来たばかりだから…!」
大丈夫だよ、と胸の前でヒラヒラ手を振った。それから、彼女はそばにいる二人に目配せをする。
「それより、日向君と影山君から話があるみたい」
「え…?」
「勝負させて下さい!」
「オレ達 対 先輩達とで!!」
『(せーの…)ちゃんと協力して戦えるって証明します!!!』