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君への5センチメートル【ハイキュー!!】

第2章 二度目の再会


さっきまで目を釣り上げていた二人が同時に声を上げ、ポカンとした顔で私を見つめた。

「え…そうなんですか…!?」

「なんか…すんません」

「とにかく、詳しいことは澤村君に聞くから。二人とも、こっちに来て」

手招きして体育館の扉を開こうとした。…けど、中から鍵がかかっているようで開けられない。前に挨拶に来た時は、鍵はかかってなかったのに。

「それ、キャプテンに締め出されたんです」

ポツリ、と日向君が言った。

どうやら二人は、何か問題を起こして出入り禁止になってしまったらしい。あれだけ騒いでいたら無理もないかもしれないけど…。

日向君は、鮮やかな花が萎れてしまったようにしゅん、と肩を落とした。隣の男の子もソワソワと落ち着かない。

中にいる誰かを呼ぼうにも、練習で声を張り上げている部員達には届かなそうだ。私はため息をついて、腕時計を確認した。

「きっと、もうすぐ練習も終わるから、そしたら中に入れるよ。それまでに、もうちょっと詳しく説明してくれる?」

目の前の二人は悔しそうにお互いを見合ったあとで、コクリとしぶしぶうなずいた。
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