• テキストサイズ

Blue【気象系BL】

第9章 My sweet honey


「ふえっ?」

変な声、出た。

......巨匠、今、何と?


智は、笑顔でスケッチブックを抱き締めて、

「この絵、俺にくれるでしょ?」
と、もう一度言った。

俺は、驚きながらも、

「あげるも何も、それ、
元々、智んだし....

でも、そんなの、さ....」

「欲しいの!!
翔ちゃんが描いてくれた、俺だよ?
宝物にする♪」


.....宝物、って、あなた....

「だって、クロマニヨン人だよ。

あっ、分かった。落ち込んだとき、
見て、笑う..みたいな?」


俺がわざとふざけて言うと、

智は、ニッコリしながら、

「俺の御守りにするの!
見れば見るほど、味があって、
可愛いし🎵」

と言って、また、眺めた。

.....

.......よく、分かんないけど。

恥ずかしいけど...。

...でも、うれしいかも( 〃▽〃)


少しの照れもあって、俺は、

「智が、描いてるの、見ててもいい?」
と話題を変えた。

「別に、構わないけど...
面白くも、ないよ~」

そう言いながらも、また、絵筆をもって、
キャンバスに向かった。



俺は、少し離れたソファから、
智の真剣な横顔を見ていた。

......ほんとに。

.......きれいだな...。


/ 794ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp