第3章 秘密
よしよしとアナリアの頭を撫で、
ふんふんと動くのを再開した。
速度が上がる。
アナリアの顔が歪み、天を仰ぎはじめた
「イクのか?イキそうか?私のがそんなにいいか……ふはは、本当に可愛い子だっ」
どんどん激しく速度が上がる。
首ががくんがくんと上下する。
そして最後に
───グッ と
ご主人がひと突きした瞬間…
目を一瞬大きく見開いて、彼女がのけぞった。
そのまま静止し、息を整えるふたり…
……───離れろ…
アナリアから……離れろ…
今きっと
彼女に注がれている…
汚い汚いあいつの白が……
深い深い所に………
汚い…………
手のひらを見ると
トロリとした液が
月明かりに反射して光った。
ぁぁ…ごめん………
ごめんなさい…………
僕も、君をよごす汚い男と何らかわりない……
最低な男だ……
『─“遊び”の道具──』
そういう…
ことか…
「では、お次に失礼するよ……」
そうなんじゃないかとは、
気づいていたが
ご主人と替わった男に、もう言葉がなかった。
父さん…