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アイサレテル [R18]

第3章 秘密





「アナリアは、おやじのお人形なんだ。」






お人形?





「金持ちの間で流行ってるんだよ。

孤児の可愛い子供を“養子”って形で受け入れて、綺麗な服を着せて、自慢しあう。」








「お人形遊びのための、養子なんだ。」
















…………










なんとなくわかったけど


理解できなかった。








嫌な気持ちだった。













だってそれじゃあ…


まるで人間を







「……………遊びの道具にしてるんだ。」




思ったことをルーク君が言ったのでびっくりした。















「ルーク君は…どう思ってるの?」














「ん?…別に。歪んでるけど、お人形役を受け入れれば贅沢な暮らしをさせてもらえる。」







「路頭に迷ったり、どっかの奴隷にされるよりはずっといいだろ」







なんだかなぁと思ったが反論は出来なかった。






そして


ルーク君がポンと肩に手を置いてくる。








「好きになるのはやめとけ。」






な!


動揺を隠せてなかったと思う。
ルーク君が鼻で笑った。





「アナリアはおやじのものだ。


実子の俺らだってあんまり接触出来ない。


変なことしたら、きっとお前の家が潰されるぞ。」






ご主人の彼女への可愛がりようは、そこまでの域なんだと





知って少し寒気がした。










好きじゃないしと反論してると、フェイ君が「サンドイッチ^^」と片手にバスケットを掲げて入ってきた。



ルーク君が目配せしてきたので頷く。






「ふたりでなんの話?」




「ん、メイドのジュリアを口説きたいってピーターの相談」



「!!」



「あのおばさんを?、わぉピーター君てそっちなんだ?」






熟女好きにされながら、そこで昼食をとった。























彼女は、幸せなんだろうか?








いつも無表情だからわからない








笑った顔を見られたら






そんな生き方もあるんだと僕も納得出来るだろうに









二人の楽しそうな顔を見ながら、


そう思った。








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