第2章 青色の記憶
母の死は残酷なことに、ルーリナ自身が与えることとなった。
12歳の娘にとって、惨い仕打ちだった。
「さぁ、罪人に裁きを与えよ」
「やだやだ!!!お母様ァ!!」
「ルーリナ…、自分を守りなさい」
母の強い意思に動かされる。
磔にされている母を見上だ。
変わり果てた、ボロボロの身体で至るところに血が滲んでいる。
「…あなたを恨むようなことは絶対しない。愛する娘だもの」
「ううぅ…お母様……」
「殺せ!!」
「やりなさい、ルーリナ!」
ルーリナは、目を閉じて短刀を母の胸に突き刺した。
生暖かい液体が、顔や手に飛び散った。
「うわぁぁぁぁぁぁん!!」
母親は、ぐったりと事切れた。
愛する母を自分の手で殺めてしまった。
_____逃げて!!光が貴女に牙を向くわ!!!声を辿って道を行きなさい!!