• テキストサイズ

焔が先を照らすまで【ONE PIECE】

第3章 謎の少女


「頼むッ!!」

「何度言ったら分かるの?」

「もう一回勝負してくれ!!!」

「私はね、あんたと違って暇じゃないの」


顔の横で手をヒラヒラさせて、サボを追い払おうとする。
だが、聞こうとしない。


「あんたと私じゃ釣り合わないってこと分かんないかなぁ」

「…ッんなこと……」

「うるさい!!もういい加減にしてよ!」


来週は遠征で会議や、支度が大量にある。
そんな中で構ってはいられない。


「そこをなんとか!!な!!!」

「あぁ!もう、遠征から帰ったらね!!」

「本当か!?」

「二度言わせないでちょうだい!!本当よ」


ルーリナはサボを部屋から追い出してコアラを呼んだ。


「あのサボって子、あなたが見張っててくれない?」

「えっ!!?」

「頼むわ」

「ど、どうして私ですか!?」

「優秀じゃない」

「い、いやぁ。…わかりました。引き受けます」


コアラは改めてすごいと思った。
意図も簡単にのせられた。
そういう賢さも兼ね備えている彼女は偉大だと。


「…全く、あの子一体どこで育ったのよ。やけに喧嘩慣れしてるじゃない」

「ハハハ…ですよね」

「強いって言えば強いのかもしれない。でも、ちゃんとした戦い方を知らないから相手に動きを読まれるんだわ」


一度やり合っただけで、そこまで観察していたとは。
コアラは言葉をなくした。


「さ、もういいわ。ありがとう」

「い、いえいえ」


この年でこの強さと、賢さ。
大人になったらルーリナは、どうなっているのだろう。
/ 10ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp