第2章 青色の記憶
「うぅ…」
「お母様ぁ!!!」
目の前には、口の端から血を垂らす母の姿。
磔にされて呻いている。
「…ルーリナ……」
母は、笑った。
まだ12歳の娘を安心させるためなのか。
「あなたのせいじゃな…いわ」
「私…どうしたらいいの?」
「何も…しないで」
母が囚われている理由。
それは、ルーリナを生んだ罪。
母の強い眼差しが、ルーリナを安堵に導いた。
ルーリナは、一族の中で生まれた穢れモノ。
生まれてすぐは、普通の黒髪、普通の茶色の目。
それが一昨日に変わってしまったのだ。
金色の髪。
桜色の目。
それは、一族にとって穢れモノの証拠だった。
穢れモノは悪魔だから殺せない。
だが、その穢れモノを生んだ母が罪に問われた。
死刑。
それが結論だった。
「安心なさい。…っあなたに危害は加わらない……から」
「お母様は!?お母様は殺されてしまうのでしょう!!?」
「いい?あなたは強い子だと、信じて生きなさい」
監守がルーリナを迎えに来た。
母と次似合うのは死刑執行日。
「お母様!!!」
「ルーリナ!!私の子でいてくれてありがとう」
なんて残酷な運命だろう…
_____声を聴きなさい、声が貴女を導いてくれる