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猫王子と犬平民

第15章 猫王子と修学旅行


赤司side


一体どれだけ探したのだろう。1時間、いや、多分2時間は過ぎている。つまりがいなくなってもう、3時間。日付も周り、気温は最低気温となっている時間だ。


奈央「…どこにおるんや…ヒック…」

田中「泣くな川崎!!!一番辛いんはなんや!俺達が弱音吐いてええんか!?」

奈央「ええわけあらへん!ウチだって泣きたない!せやかて涙が溢れてくるんや!止められへんのや!」

真田「ちょ、2人も落ち着けって!喧嘩する暇あったら探すんや」

「「喧嘩やない!!!」」


皆精神的にボロボロだった。いくら探しても見つからない。月島が言っていた、星の見える場所をひたすらに探すが、一向にの姿は見えない。僕が間違っているのか…


真田「赤司、やみくもに探すのは効率悪いと思うで。川崎は体力的にも限界や。ちょっと休憩s」

「黙れ!!!!」


真田の言葉を遮り、僕は叫んだ。言い合っていた川崎と真田も何事かとこちらを見る。


「黙れ!諦めろと言うのか!?1分1秒でも惜しいこの時に!?今こうやっている間にもは1人でこの寒い空の下で僕達を待っているんだ!それを…」

真田「落ち着け赤司!!!」

「っ」


多分、真田に殴られた。右頬が痛い。多分本気ではないだろう。しかし、この痛みによって少し冷静さを取り戻してきた。


真田「落ち着くんや、赤司。赤司が取り乱した所で、それこそを見つけにくくなってまう。赤司は頭がええ、それに主将やし決断力も状況判断能力もある。今足りへんのは冷静さや。落ち着いて考えるんや」

「真田…すまない、僕は…」

真田「何も言うな。そんなん、を見つけた後でならいくらでも聞いてやる。ほら、時間惜しいんやろ?」

「…あぁ」


真田の言葉によって冷静さを取り戻した僕は、川崎と田中を呼び話し合いの場を設けた。
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