第15章 猫王子と修学旅行
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海でいっぱい遊んだ!楽しかった!結局麗華ちゃんは来なかったけど。そして今は夕食も食べ終え、お風呂も入った。奈央とこの後の予定を決めようとしていた。
奈央「ん~、今日はどうするん?2日連続枕投げってのもなぁ」
『そうだねぇ。あ、UNOあるよ』
奈央「女子の寝込み襲うとか?」
『いやそれ犯罪じゃん。UNOあるよ』
奈央「先生の部屋にでも行くのもありやなぁ。特上寿司とか食べてるの、ベタやん?」
『それはきっとアニメの中だけだよ。それよりもUNOあr』
奈央「UNO,UNOうっさいわぁぁぁぁ!!!どんだけUNO推すねん!ウチは絶対UNOなんてやらへんで!部活でどれだけやったと思てんねん!葉山先輩がUNO大好きすぎて、それに付き合わされるウチらの身になってみぃや!!!」
『いや知らない!!奈央のUNO事情なんて知らない!とりあえずごめんなさい!だからそのどこから出したか分からないハリセンしまttぶふっ』
奈央「すまん、長すぎて待てへんかったわ」
『ウィッス』
あぁもう、奈央ったら機嫌がいいなぁ。どうやら美ら海水族館での黄瀬涼太との電話はかなり盛り上がったらしく、さっき散々聞かされたのだった。いや、奈央が嬉しそうだからいいんだけども。
奈央「それはそうと、アンタ麗華に何したん?」
『…いやぁ、それが心当たりないんだよね』
奈央「もしかして朝のまだ根に持っとるとかあらへんよな」
『さすがに大丈夫でしょう。いや、分かんないけど』
奈央「まぁ大丈夫やとは思うけど、気ぃつけよ?」
それから暫く話した後、あたしはある人物に呼ばれた。指定された場所に行ってみると、そこにあたしを呼び出した張本人がいた。
『…遅くなってごめん。で、何の用?』
あたしはゆっくりと相手の目を見たのだった。