第15章 猫王子と修学旅行
赤司side
今日の班行動の最後の目的地、それは海。沖縄と言えば海だと女子が引かず、寒い中目的地へと歩いていた。だがさすが沖縄、あまり寒くない。
『うーーーみーーーーだーーーーー!!!』
田中「うっさいでー。せやけどほんま綺麗やなぁ」
真田「さすが沖縄や!まだ入れるんちゃう?」
奈央「アホか!さすがに無理やろ!って…あかん、アホがおったんやった…」
川崎の言う通り、そのアホ…は靴下を脱ぎ足だけ海に浸かっていた。
麗華「アホや、ほんま」
奈央「ちょ、ー!危ないでぇー!」
『だーいじょーぶぅぅぅ!!!気持ちーから平気ー!』
田中「…ま、やからしゃーないな。真田、俺達も行こうぜ!」
真田「ええで!に攻撃や!と、その前に…」
「「川崎にも攻撃や!!!」」
奈央「ぎゃーーー!!!ちょ、ウチほんまに運動苦手やねん!ってちょっと!!苦手やって…言うてるやろぉぉぉ!!!!」
田中と真田に水をかけられ、逃げるのが無理だと判断した川崎は同じように水をかけ、攻撃に出た。田中と真田は逃げるようにの元に向かう。つまり、今ココには僕と月島の2人きりだったりする。
麗華「…アホやな、皆」
「…そうだな」
…参った、タイミングを逃した。もちろん僕もにあんな仕打ちをした月島を許そうとは思っていない。だがが向き合うと決めたんだ、僕も同じように向き合わなければに申し訳ない。
麗華「赤司君、今でもまだ…ちゃんの事好き、なん?」
「…あぁ。好きだよ。むしろあの時以上にね」
麗華「やっぱり私は赤司君の目には映らへんの?」
「月島はマネージャーとしてよくやってくれている。だが、それだけだ」
麗華「…私には分からへん。ちゃんみたいな煩くてアホな女の子を、赤司君みたいな完璧な男の人が好きになる理由が、分からへんよ」
僕はゆっくり、溜息をついた。