第15章 猫王子と修学旅行
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『王子っ!』
「どうした」
『むっくん、もう帰ったの?』
「あぁ。だがすぐに会える。ウィンターカップが楽しみだ」
変な赤司。だけど、なぜか機嫌が良さそうだったから良しとしよう。それからあの有名な美ら海水族館に足を運んだ。
『わーっ!!見て見て奈央!!可愛いー!』
奈央「ぎゃー!黄瀬君に写メ送ったら電話かかってきよった!ウチ向こうでかけ直してくるな!」
『ちょ、奈央!?…はぁ。恋する乙女だなぁ』
「は違うのかい?」
『!!!びっくりした~、いきなり背後から声かけんじゃねーよ。殴りそうになったわ』
「の拳では僕にあてることは出来ないよ」
『よーし実践してみようじゃねーか』
拳を作ると、赤司は愉快そうに笑う。今のどこが面白かったんだろう。
「見てごらん」
『は?って…可愛いぃぃぃ!!!何だっけこれ、マリオネ?クリ〇ン?あれ、どっちだっけ』
「…クリオネだ」
『そうそうクリオネ!クリリ〇は地球人最強の男だった』
「どこをどう間違えたらそうなるんだ。それにしても…ふむ、確かに可愛いな」
『ふむって!ふむって何!!!今時言わないよ~』
「…別にいいだろう」
『いじけるなってば~。ね、赤司!クリオネと一緒に写真撮ろうよ!』
「良いだろう。ん」
『は?』
「…は?」
赤司は片手を差し出してきた。あれ、何?この手何?
『え?何?』
「だから、カメラ。撮るんだろ」
『あー、違う違う。3人で一緒に撮るんだよ。あれ?クリオネって人じゃねーよな…2人と、1匹?あれ?クリオネって匹で数えるっけ?』
とりあえず置いといて。さぁ、写真を撮りましょう!!