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猫王子と犬平民

第15章 猫王子と修学旅行


「敦のとこも修学旅行か」

「うん。班行動してたけど、俺がお菓子食べてる間に皆どっか行っちゃった~。電話とか来てるけど出るのだりーし、俺1人の方がお菓子いっぱい見て回れるから。赤ちんのとこも?」

「あぁ。僕達は今日が班での自由行動だからな。今はどこかのバカが提案したお菓子巡り中だ」

『ちょっと待てぇぇぇぇ!!!!何普通に話してんの!?つーか赤司!アンタあたしに黒子にまだ会いたくないとか言ってお使い頼んだくせに、コイツとは普通に会うのかよ!喋るのかよ!あとバカってあたしの事かオイ!!!』

「「うるさい」」

『キィィィィッ!!!歯がゆい!余は歯がゆいでござるよ!!!』


つーか何なんだよマジで!何皆も当たり前みたいにそれぞれ自由な事してんの!?奈央に至っては何写真とか撮ってんの!?


「さっきからうるさいな~。赤ちん、この女誰ー?」

「ポチだ」

「ふーん」

『雑すぎるだろ!!!つーかアンタも納得すんなよ!!!何なんだよ全くキセキの世代は!!!あたしをイラつかせる奴ばっかりか!!!』


叫びすぎて咽が痛い。くっそぅ、あとで赤司に暖かいココアでも奢ってもらおう。


『はぁ…あたしは。赤司と同じ洛山高校1年のバレー部。アンタは?』

「俺、紫原敦~。赤ちんとは中学が一緒で今は秋田の陽泉高校に通ってるよ~。あ、バスケ部センター」

『センター?あたしライト!』

「…赤ちん、この子何言ってるの?」

『は!?センターだろ?だからあたしはライト』

「放っておけ。コイツはバレーバカだから勝手に脳内変換してバレーのポジションだと思い込んでるだけだ」


???よく分からないけど、とにかく紫原君はセンターらしい。


「ねー、ちん」

『はいはーい?って…ちん?』

「うん、ちん。黒ちんが言ってた女の子ってちんの事?」

「ちょ、ばか!敦!!!」


紫原君の口を塞ごうと赤司が必死だが、何分身長差がありすぎて届いていない。やだ、可愛すぎ…
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