第15章 猫王子と修学旅行
それから昨日のメンバーと大方話をして、朝食を食べ終えた。制服に身を通すと、赤司班はロビーに集合した。
女子生徒「らはどこ行くん?」
『お菓子巡り!』
女子生徒「アホっぽい進路やなぁ。どうせが決めたんやろ」
『そうだけど!誰も反対しなかったからいいのいいの!』
「ポチ、そろそろ行くぞ」
『うぃー。じゃぁまた後でな!』
皆と離れて班行動が始まった。昨日までは田中と真田が話して赤司は先頭切って歩く、という光景だったけど今では3人仲良く歩いている。
奈央「赤司君、よかったなぁ」
『うん!赤司もいつまでもぼっちだと可愛そうだしね』
麗華「それ、本当に赤司君のためだと思うてるん?迷惑だって考えた事ないん?」
奈央「ちょっと麗華!アンタそろそろええ加減にs」
『いいよ、奈央。それに麗華ちゃん、赤司に友達なんていらない、そう言いたいの?』
麗華「せや!赤司君はもっとしっかりした人と友達になったがええに決まってるんや!それなのに、クラスのバカ達と友達になって…赤司君のためにならへん!」
『…せっかくの修学旅行で喧嘩はしたくないから言うつもり無かったけど、さすがにカチンと来たから言うわ。麗華ちゃんがどれだけ偉いわけ?赤司の何を知ってるわけ?自分の空想の世界を皆に押し付けんな』
すごい低い声で言ったら麗華ちゃんは肩をすくめた。うん、あの時の脅しがまだ聞いてるのか。我ながら凄い。
麗華「…チッ」
『はい舌打ちしなーい。せっかくの可愛い顔が台無しだよー』
「、川崎…月島。歩くのが遅い」
『おめーらが早いんだよ!』
田中「の足が短いんやろ~?あ、川崎もか」
奈央「田中しばく!!!ほら、行くで!」
『よっしゃー!ほら、麗華ちゃんも』
麗華「…うん」
はぁ。何事も無ければいいんだけどなぁ。