第12章 猫王子と体育祭
『よっしゃぁぁぁぁ!!!!見事に率いる女バレチーム、優勝いただきだぁぁぁごふっ!』
主将「いつアンタがリーダーになってん。主将は私やアホ」
『暴力反対!!でもこれで部費アップですね!新しいボール買いましょう!あ、ユニフォームもいいなぁ…』
主将「アンタって奴は…ま、実際がアンカーで抜いてくれたから優勝出来たもんやし、アンタの好きなモノ買ってええよ」
『マジッスか!?じゃあ新しいシューズを…』
主将「個人的なモンは無しに決まっとるやろアホ」
『うぃっす』
ま、半分冗談で言ったんだけど。ユニフォーム新しいの発注してもらおうかな…なんて考えていると、男子の部活対抗リレーの選手が並んでいた。
『あ、赤司ーーーー!』
「…」
『…何あれねぇ何あれ!!ちょ、先輩!何ですかあの可愛い小動物は!!赤司が真っ赤な顔で人差し指を口元で立ててる姿はあたしの幻想なんですかちょっと!!!!』
主将「うっさいわ!けどおかげでええもん見れたで!幻想やない、私も見てるんやからな!!!」
『まじっすか!!!やばいマジ可愛いやばい!!!写メげーっつ!!!』
主将「それ私にも頂戴!って…アンタ赤司君の事フッたんやろ?今更心変わりか?」
『…どうして先輩が知ってるんですか』
主将「どうしてって…有名やからなぁ、赤司君もも」
『…赤司は分かるとして、何であたしもなんですか』
主将「はぁ?アンタ分かってないん?それはアンタが男子に人k…ちゃう、変人やからや」
『何でだよ!!そりゃ同学年の子なら100人中まぁ40人くらいは変人と答えると思うけど、先輩にまで思われる覚えはないっす!』
主将「100人変人て答える思うで、即答でな」
『即答ですか!逆にすごくねあたし!!ていうかポジティブシンキングじゃないと涙出てくる!!!』
主将「はいはい。あ、始まるで。男子」
あ、本当だ。あ、玲央さん早い。
主将「実渕君、かっこええなぁ…」
『実渕って…まさか実渕玲央さん?』
主将「そや!私ファンやねん!」
確かに玲央さんは綺麗だけど、主将ってミーハーなんだ。ていうか玲央さんってオネェだよね?女子相手にするのかな。