第12章 猫王子と体育祭
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『…だから言ったよね、絶対多いって。めっちゃ余ってんじゃん!どうすんのコレ!あたしもう腹八分目だけど!!』
友人「なら大丈夫だって!あと二分、いってみよう!」
『コントじゃねーんだよ!〇さんじゃねーんだよ!!つーかこの後走らなきゃなんねー奴に腹いっぱい食わすなアホ!』
女子生徒「あれ?やん!どこ行ったかと思ってたんやで?」
『おおおお!良い所に!お腹空いてない?』
男子生徒「ー!って何やこの大所帯!」
男子生徒「ー」
女子生徒「あ、っ!」
『皆!あたしのために来てくれたんだね…』
奈央「少し意味が違うんやけどな」
とりあえず皆が来てくれたから、どうにかご飯を余らせる事無く綺麗に食べてくれた。
春「、あと何に出るんだ?応援してやるよ」
『何で上から目線?後はねー、学年二人三脚と学年リレー!あ、部活対抗リレーも』
春「昔っから走る事だけは早いもんな」
『だけは余計だよコラ。ま、1位以外あり得ないし、黙って見ててよ、春』
春「おう!頑張れよ!」
春は昔からあたしの頭をポンポンするのが好きだ。そこは赤司に似てるかな。
「、行くぞ」
『はっ!?ちょ、引っ張るなよ王子!じゃぁ後でね、皆!』
赤司に手を引っ張られて赤組の応援席へと戻る。
『ちょ、赤司?腕痛いんだけど』
「…すまない」
『それはいいんだけどね、どうしたんだよ』
「…新庄とは仲が良いのか?」
『春?まぁ幼馴染だからね~』
「そうか」
それっきり赤司は喋らなくなった。だけど次の競技の放送が呼ばれるまで、ずっと手は繋がれたままだった。