第12章 猫王子と体育祭
赤司side
『おまたへー』
春「遅い!待ちくたびれたんだけど?」
『女子か!つーかまた凄い量のお弁当だね…何人分だよ』
母「食べ盛りの子達ばかりだもの!人数分より20人分は多く作ってるわ!」
『ぶっ!20!?さすがに多すぎんだろ!どんだけ食べるんだよ!』
春「大丈夫だよおばさん!俺、おばさんの料理大好きだからいくらでも食べられるし!」
『オイそこ!さりげなくアピールしてんじゃねぇぞ!食後のアイスはあたしのモンだぁぁぁ!!!』
に着いて行くともの凄く大きなビニールシートの上に少し前に会ったの友達と、たくさんすぎる弁当が置かれていた。
『つーかお母さん、あたしら自分の分は持ってるんだけど?はぁ…ごめん、奈央、赤司。自分の弁当食べ終わって余裕あったらこっちも手伝ってくんない?』
奈央「ええよ!めっちゃ美味しそうやし!」
「僕も構わないよ」
『ありがと!さ、座って座って!いっただきまーす!』
の隣で自分の弁当を広げる。すると隣のの父親に話しかけられた。
父「赤司君、だっけ。君はの彼氏かい?」
「ごほっ!」
『ちょ、王子大丈夫!?と言いつつ王子のむせるカットなんてレアだから写メゲーッツ』
母「あらあら!パパったら、いきなりそんな事聞いたらびっくりさせてしまうでしょう?大丈夫?お茶、飲む?」
「すみません、いただきます」
お茶を飲むといくらか落ち着いた。父親がはっはっはと笑いながら僕を見る。
父「で、どうなんだ?」
「…付き合ってはいませんよ」
父「付き合っては、ねぇ」
春「…そいつ、の事好きなんだってよ」
「『ぶふっ!』」
今度は僕との両方がむせた。