第12章 猫王子と体育祭
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『お昼ご飯だーっ!!!』
奈央「うるさいで!静かにしいや!」
『さっきから奈央冷たい!応援しなかった事まだ根に持ってるの!?だめだなぁ、奈央。心が狭い女は嫌われr』
奈央「アンタのせいやっ!」
『だから何でだよ!何かした覚えとかねーんだけど!?』
奈央「自分の心に聞いてみぃ!なぁ、赤司君!」
「…ははは…」
『え、どうしたんだよ王子。めっちゃ疲れてるんだけど』
奈央「…アカンわ、いくら無知だったからって何も分かってへん。堪忍な、赤司君。ウチがいらん事言ったばっかりに…」
「川崎のせいじゃないよ。僕なら大丈夫だ、のコレには慣れている」
『だからどうしたんだよ!!!!!』
意味分かんない。借り人競争から帰ってきた時からずっとこうだし。まぁいいや、ご飯だもんね!
母「っ♡」
『げっ!!お母さん…』
父「お父さんもいるぞっ☆」
『夫婦揃って♡や☆出すなよ、そしてそれを飛ばすな!!つーか学生テントまで来るなバカ夫婦!!!』
母「ふふっ♡相変わらずのツンデレっぷりね、パパ!」
父「変わってなくて安心したね、ママ!」
『ダメだマジこの両親。恥ずかしくて死ねる』
母「それより、早くこっちにいらっしゃい!皆待ってるわ」
『は?』
父「せっかく春君達が東京から来てくれてるのに、一緒にご飯を食べないつもりか!お父さんは許しません!」
『分かった分かった、一緒に行くから最後の恥ずかしい台詞を大声で叫ぶのだけはマジやめてくんない』
やっぱりこうなったか。ま、両親が来てる事で何となく予想はついてたけど。
『奈央、赤司。一緒に行く?』
奈央「ええん!?の両親面白そうや!綺麗やし素敵やわ!是非お話したいわぁ!」
母「あらあら!可愛い事言ってくれるわね!さ、いらっしゃい!」
『奈央ー、おだててもめんどくさいだけだよ。赤司は?』
「僕は…」
父「ん?からの誘いを断るつもりか?んん?」
「…是非ご一緒しよう」
『…赤司、すまん』
やば、泣きそう。