• テキストサイズ

BAD END 【おそ松さん】

第5章 *the fourth would




いつものようにスーツに身を包み髪を一つに束ねる。

玄関に立って振り返るとエプロンを着けた一松が少し心配そうな顔で立っていた。

「ほんとに行くの?」

「うん。働かなきゃ生活できないからね」

これ以上心配かけないように精一杯笑顔を作る。

すると、不意に頬に私より少し高い熱が触れる。

「ムリして笑わないで…ってこんなニートには言われたくないかもしれないけど」

「…そんなことないよ。ありがとう、一松。それじゃあ、行ってくるね」

真一文字に引き結んだ口に軽くキスをしてドアを開けた。

「…いってらっしゃい」

さあ…切り替えよう、社会人なんだから。

/ 65ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp