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BAD END 【おそ松さん】

第3章 *the second world





「それじゃ、今日はそのままファンからのプレゼントとか持っていってもらえる?」

「「「はーい!」」」

「ファンレターもあるから…チェックは終わってるから」

どさりと机の上に置かれた紙袋を自分の方へ引き寄せる。
マネージャーは他の荷物を取りに部屋を出て行った。
凛、と書かれた紙袋の中には手紙とプレゼントボックスのようなもの。

「増えたねぇ」

「嬉しいことにね」

「これなんだろう?」

私がそうこぼすと2人はこちらを振り返った。

私の手の中には正方形に近い箱。
可愛くラッピングされていて一見、普通だ。

「凛、どうしたの?」

「や、これ開けたのかなって…」

綺麗なままの袋に、違和感がなくて。
逆に違和感しか湧かない。

チェックは、済ませたんだよね…?

一種の好奇心が顔を見せた。

無意味だろうが、部屋の隅へ移動する。
机の裏でしゅるりとリボンを解いた。

「ちょっと、凛?」

「…ごめん、2人ともちょっと出てて」

「だめだって、危ないよ」

そう言われてハッとする。
そうだ、危ない。

好奇心が先行してしまうのは私の悪い癖だ。

「ごめん、気になっちゃって」

「もー」

「それはマネージャーに聞いた方が良くない?」

「だね〜」

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