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皆を守れるヒーローになりたい話

第2章 幼少期から中学にかけて


「やめてよかっちゃん」
「泣いてるだろ」
2人の男の子を3人の男の子がいじめているのだろうか。 2人のうち1人はもう1人を守ろうとしているようだ。しかしとても震えている。
「無個性のくせにヒーロー気取りかデク! 」
「バク!やめなさい。」
「ゲッ!糸音!」
糸がそれぞれの男の子に絡み付いて動けなくする。
「まったく。3人がかりで無抵抗の子を殴るなんていじめは格好悪いって何回も言ってるでしょう?それにそんなことしてたらヒーローじゃなくて敵になっちゃうよ」
「うっ」
「敵になりたくないのなら謝りなさい!」
「「「ごめんなさい」」」
「それでよろしい。早く帰りなさい。」
巻きついていた糸が崩れていく。
「2人とも大丈夫?」
「うん。ありがとういっちゃん。」
「ならよし。 2人とも早く帰って怪我の治療しなきゃね。」
にっこりと笑いながら糸音は手を 2人に差し出す。
「帰ろう。」





この物語はヒーロー目指す少年少女たちとその少年少女たちに手を差し伸べ続ける少女の話。
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