第2章 センテッドゼウニウム
「あーん、無視してんじゃねーよ」
ガシっと肩を掴まれる。
「行くぞ」
「はぁ?!」
連行―。
「(誰かヘルプミー!!)」
と、心の中で叫んだ。
そして、今現在。
何やら、顔のいいやつに囲まれています。
どうやらここは、テニス部の部室らしい。
「(いや、豪華すぎんでしょう!!)」
眉をひめながら、周りを見る。
「あ、樺地」
「ウス」
見知った顔発見って、俺様がいるから、樺地もいるよね……
「何や、樺地とも知り合いか…しっかし、足綺麗やな〜」
じっと風華の足を見る、丸メガネ。
「見んな、丸メガネ」
「!!」
「あーん、相変わらずだな」
「うっさい、俺様ヤロー」
「…」
「すげー、跡部に言い返してる奴、初めて見た」
「そう言や、自己紹介がまだだったな。まぁ、俺様の事は知っていると思うが、2年の跡部景吾だ。生徒会長とテニス部部長だ」
「俺も2年の忍足有士や」
「同じく2年の向日岳人」
「宍戸亮だ。ってジロ―寝んな」
「芥川慈郎……zzzz」
「(寝た)」
「そっちが1年の」
「日吉君と鳳君。同じクラスだから、知ってるよ〜」
「そうか」
「つーか、何故私がここにいる理由を聞きたいいのですが」
「あぁ、その事だか、「ちょい待ち、自分名乗ってへんで」だそうだ」