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夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】

第9章 解けない魔法(東堂尽八)完結


2限ほど授業をサボって教室に戻ると

「布施さーん!大丈夫??」

今日の朝も文句を言ってきたファンの一人が
近づいて来た

『え…あ……一応…』

「そう!よかった♫あのね放課後
チョットお願いがあるんだけど
良いかなー?」

妙に明るい口調に不安にはなるけど
無視されたりコソコソ陰口
叩かれるよりは良いかなと
あたしは思っていた

『…で、あのお願いってなんでしょう?』

今日は自転車は放課後の
練習は無いようなので
いつもよりも学校内は静かだ

「あ、あのね?今日の朝練の時に
東堂様が落し物されたんだけど
今日放課後部活無いから
返せないのよね?」

その子の手には小さな紙袋

『紙袋?落としていったんですか?』

「あ、コレは中身が傷付かないように
私が包んだだけ。それでね、お願いは
コレを男子寮の東堂様のお部屋に
届けて欲しいの」

『え!?でも男子寮に女子は…』

「だからお願いしてるの!私達はファンの中でも
特に目立つじゃない?
だからコッソリってわけにもイカないし!
その点目立たない貴方なら
帽子でも被って男子のフリすれば
コッソリ渡して来れるかな?って♫」

言葉の端々のヤヤちくちく棘のある
言い方が気になったけど
正直男子寮…興味あったんだよねー

『えっと…渡してくれば…いいだけ?』

「そうそう!その代わりチャント
中身確認してもらってね!」

態とらしいくらいに愛想の良いその人に
若干違和感を覚えながらも
袋を受け取り言われた通り
一応帽子なども被り
なに食わぬ顔で男子寮へ

あたしは空気…。と言い聞かせ
教えてもらった部屋へ歩をすすめる
数人の男子がチラチラと
あたしを見てる気がする
でも特に何にもなかったかのように
通りすぎて行くので
この変装も無駄ではなかったようだ

教えられた部屋の前に着いた途端
一気に緊張してきた
この扉の向こうに東堂先輩が!
そう思うだけで舞い上がりそうで
ノックする手に全神経が集中してたから

「はーい♫どーぞー♫」

中からした声に違和感を覚える事が
出来なかった
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