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夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】

第9章 解けない魔法(東堂尽八)完結


「無視されたらオレ凹むよ?先輩」

あたしの机の前にしゃがんで
こっちを見上げる

『えっと…どーしたの……?』

普段は見る事のない上目遣いに
不覚にもまたドキドキする

「…何にもないですよ〜?
顔が見たかっただけです」 

ドキドキに更に拍車を
かけようとしてるかの様に
真波君が笑いかけてくる

『だから…なんで私に…』

「なんでだと思いますか?」

『あたしが聞いてるんだけど…?』

「まだ教えてあげません♫」

『………はぁ…。』

不思議チャン爆発の真波君にため息を
漏らすと

「姫凪さんがオレの部屋に
来てくれたらスグ教えてあげますよ♫」

何食わぬ顔して凄い事を言ってのける

はぁぁぁ!?この子なんなの!?
天然なの??計算なの??
こんなの照れるなって方が
無理じゃない??

開いた口が塞がらないと言った顔で
凝視してると

「んー…それも悪くないけど…
ヤッパリ物足りないねー…」

立ち上がり、あたしの顔を覗き込む

『だから!近い!!』

「えー?そうかな?」

『そうだよ!さっさと
教室帰りなさい!』

「はーい…じゃあ続きはオレの部屋でね!」

『続きなんかないから!!』

あたしのセリフなんか
気にも止めない様子で真波君は
教室を出て行った
教室は予想通りヒソヒソ話が
充満してて居心地が悪い

…わざとか?わざとなのか?!

「姫凪…なんか大変な事に
なっちゃったね…」

『言わないでサクラ…本気で
頭がどうかなりそう』

そんなに容量の多い方でない頭は
朝の東堂先輩の件と今の真波君の件で
オーバーヒートしそうなのに
その上またしても刺さるような
鋭い視線。

だめだ…とてもじゃないけど
授業を平然と受けてられない

『保健室に避難してもいいかな…』

「ここに居たら視線だけで
殺されそうだもんね(笑)」

『笑い事じゃないのよ…サクラさん』

「上手く言っててあげるから
引きこもってなさい(笑)」

サクラに見送られて保健室へ向かう
どれだけ冷静にと努めても 
頭の熱は上がっていくばかりだった
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