第8章 強くなりたい。
玉藻御前は、海藻で出来た剣をかごめにつきつけた。
「貴様…かごめちゃんを離せ!」
「ふふふ、女の石化など美しくない。お前たちはここで殺す。」
かごめは喉に剣を突きつけられて動けない。
「どうしよう、かごめさまが……あ?!」
りんは、上座の隣に置いてある貝殻を見つけた。何やら光っている。
あの貝殻…
りんは弓を構えた。
「りん?!」
邪見が驚いた。
あの貝殻を打ち砕けば…!
キリリ…
りんは的を定めて、矢を放った。
バシッ!!
パリン!!!
「?!」
パアアッ!!
石化していた犬夜叉と弥勒が戻った。
「犬夜叉!弥勒さま!」
「あれ…私たちは一体…」
「おのれ…私の石化達を!!」
ザンッ!!
玉藻御前はりんをギロリと睨みつけると、海藻の矢をりんに放った。
「…きゃっ?!」
「散魂鉄爪!!!」
すかさず犬夜叉が攻撃で矢を砕いた。
「ありがとう、犬夜叉さま」
りんは犬夜叉に言った。
「引っ込んでな」
犬夜叉は肩に鉄砕牙を担いだ。
「おめえか。最近この辺りの国を荒らしてるっていう妖怪は。」
「ふふ、いかにも。お前達に私の邪魔はさせない!」
ゴオオッ!
海藻で出来た化け狐が飛び出してきた。