第5章 修羅の道を歩む巫女
シトシトと雨が降り続く中、殺生丸は歩む足を止めた。
「殺生丸様?いかがなさいました?」
急に立ち止まった殺生丸を邪見が見上げた。
殺生丸は森の奥をじっと睨んだ。
ゴオオオ!!
「な、なんじゃ?!」
凄まじい光と風が殺生丸と邪見の目の前に放たれた。
「お…おのれ……!!!」
光の中から、妖怪の声が聞こえた。
ドスン!!
妖怪は地面に倒れた。
その妖怪の前に、一人の女がいた。
女は、弓矢を持っている。
「なんと、あの女が妖怪を倒したのか?!」
邪見が言うと、女がゆっくりと振り返った。