第3章 こいごころ
「辛いことや悲しいことがあったら私を呼べ。我が名前を言えばどこにいてもお前の元へ行く。」
殺生丸の言葉には、りんは驚いた。
「ありがとう、殺生丸様。りんちょびっとだけ不安だったの。殺生丸様はりんのこと忘れちゃうんじゃないかなって。」
りんも、殺生丸の手に自分の手を添えて言った。
「…焦るな。今はこのままでいい。ゆっくりとお前の心を見つめるのだ。そうすればいつかその日は見えてくるはずだ。」
「はい…殺生丸様。」
殺生丸の言葉に、りんはとても安心した。
大丈夫。離れていても、心は繋がっている。
焦らず、ゆっくり進んでいこう。
殺生丸様への想いも、いつか伝えられたらいいな。
その日まで、この想いは心の中な大事にしまっておこう。
「あ、殺生丸様!流れ星が。」
満天の星空の下で、二人の想いも輝いていた。
おわり
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