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人間と妖怪の恋物語

第17章 小さな光



スッ…

襖が開き、殺生丸が入って来た。

邪見と葉月は、すぐに部屋を出た。

「殺生丸様…」

殺生丸がゆっくりとりんの頬を撫でる。

りんの目から涙が零れ落ちた。


「ごめんなさい…殺生丸様っ…赤ちゃん、守りきれなかった…」


殺生丸はいつになくりんを優しく包み込む。


「泣くな。りんのせいではない。」


もっと早くりんを救いに行っていれば。


殺生丸は自分の不甲斐なさに拳を握りしめた。


りんは殺生丸の腕の中で涙が枯れるまで泣いた。





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