第17章 小さな光
(…さむい。。さむくて、暗い…)
再び暗闇の中で、りんは暗い空間に佇んだ。
(また、だ…ここは何処なの。。殺生丸様は…)
すると、前から小さな光がこちらへやってきた。
ポウッ…
光はりんの前までくると、すうっと光り輝いた。
りんは両手で光を包み込むようにした。
(温かい……)
光は、りんの手の中でまるで嬉しそうに輝くと、ぱぁっと消えてしまった。
「……んっ。。」
「っ、りん様!!!」
ゆっくり目を開けると、葉月と邪見が覗き込んでいる。
「……は、づき。。」
「よかった…!!」
「……っ!」
りんは、起き上がろうとすると下腹部に強い痛みが走った。
「りん様、まだ起きてはなりません!」
葉月はゆっくりと、りんの身体を布団に戻した。