第17章 小さな光
「…さま、りんさま?」
「ん…んん〜。。」
葉月の声に、りんはゆっくりと目を開けた。
「どうかされましたか?」
いつもはすぐに起きて、葉月達の仕事を手伝っていたりん。
今日はなかなか起きてこないので、葉月が心配して様子を見に来たのだ。
「え…もうこんなに日が昇ってる…」
りんは襖を開けて驚いた。
「すぐに起きる…ね……あっ?」
「りん様っ?!」
立ち上がろうとした時、目の前がいきなり歪んだ。
ドサっ…
葉月がりんの身体を支えた。
「大丈夫ですかりん様!やはり具合が悪いのですね?!」
「大丈夫。。ちょっと目眩がしただけ。すぐに着替えるね。」
りんはゆっくりと着替えを始めた。