第2章 少しの間
りんは楓に預けられて、人里で暮らすことになった。
楓薬草を煎じたり弓矢を教わったり。
ーーー
「殺生丸がまた何かを持ってきたのか?」
「新しい着物です。」
「最近、殺生丸はしばらく姿を見せなかったな。」
いつか迎えに来てくれる日をただ待っているのはとても不安だった。
しかし、たまに会いに来てくれる殺生丸を見ると、不安も飛んでしまう…
りんは、さっそく殺生丸に貰った薄桃色の着物を着た。
少し大人になったりんに、よく似合っている。
「そうですね…でも、りんはずっと待っています。殺生丸様が、迎えに来てくれる日まで…」
殺生丸様…
ずっとずっと待ってるから…。
おわり