第14章 あなたとの未来を。
ご母堂の屋敷に呼ばれてから数日間、殺生丸は自分の屋敷から外に出なかった。
「殺生丸さま、最近ずっとお屋敷にいらっしゃいますね。」
りんの部屋に来ていた葉月が言った。
「そうだね?りんは、嬉しいけど…」
昼間も殺生丸と過ごせることはすごく嬉しい。
りんは、殺生丸の部屋へと向かった。
ーーー
葉月に用意してもらったお菓子を持って行くと、殺生丸が縁側にいた。
「殺生丸さま!」
りんも殺生丸の隣に座った。
午後の日差しが差し込んでとても気持ちがいい。
「殺生丸さま、旅には出ないの?ずっと一緒にいられるから、りんは嬉しいけど。」