第12章 教えて？

「…馬鹿な事を言うな。」

いつもは優しく包み込んでいた殺生丸が、強く、痛いくらいに抱きしめる。


「殺生丸さま……」


身体が離れると、唇を塞がれる。

深く、激しい口付け。


「んんっ……」

息を吸い込む暇もない。

角度を変えて、舌を絡め取られる。


「ふぁっ…んんっ…！」


全身の力が抜ける。

全てを、殺生丸に委ねる。



「……っハァッハァッハァッ」


唇が離れ、息を吸い込む。


「本当に、良いのか。」


殺生丸が真っ直ぐにりんを見つめて言った。


「うん…」

「焦っていないか？」


「ううん…ずっと、殺生丸さまと一つになりたかった…」


「分かった。」


りんの髪を掻き分け、首筋に口付けした。


「んっ…！」


殺生丸の唇が、りんの首筋、鎖骨、そして胸へと降りて行く。


ぞくぞくとする初めての感覚に、声が漏れる。


「…ぁっ……」


着物の上から、そっとりんの胸を包み込んだ。


形を確かめるように撫でる。


「ぁぁっ……」


りんは殺生丸の着物を握った。


着物をゆっくり開けていく。

パサッと音を立てて、りんの着物が床に落ちた。

りんの白い肌が露わになる。


誰にも見せたことのない


この先も、殺生丸にだけ…


「っ…」

決して自慢出来る身体じゃない。

恥ずかしくて、りんは胸を覆った。