第12章 教えて?
りんは楓の村で三日ほど過ごした。
妖怪退治から戻ってきた珊瑚と弥勒にも会えて、ついつい長居をしてしまった。
「りん、これをかごめに届けてやってくれ。」
「わかりました!」
籠にたくさんの梨を持ってかごめの家に向かった。
「・・・かごめさま?」
赤ちゃんが寝ていたら、と思ってそーっと覗いたら・・・
「っ?!」
かごめと犬夜叉が口づけをしていた。
トンっ・・・
慌てて出ようとしたが、籠から梨が一つ落ちてしまった。
「ぅわ!?り、りん!」
犬夜叉が気付いて慌てて振り向いた。
「りんちゃん?!」
かごめも驚いてこっちを見た。
「あ、あ、の!ごめんなさい!!!」
りんは梨の籠を置いて慌てて走って行った。
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「・・はぁ。びっくりしたぁ。」
少し歩いて、草むらの岩に座った。
夕焼けが広がる空を眺めた。
なんだかさっきの二人見てたら、殺生丸さまに会いたくなっちゃった・・・
深くため息をついて、家に戻ろうとしたとき
サアァァァッ―・・・
目の前の草花が風で宙に舞った。
びっくりして目を閉じたりんは、ゆっくり目を開けた。
「殺生丸さま……!?」
りんの前には殺生丸が立っていた。