• テキストサイズ

人間と妖怪の恋物語

第12章 教えて?


「いってらっしゃい!殺生丸さま。」


りんは屋敷の家来達と共に、殺生丸と邪見を見送った。


「殺生丸さま、また暫く帰って来られないのかな。」

殺生丸を見送ったりんが、寂しそうに言った。

「今回はそんなに長くはないと思います。」

りんの隣の葉月が言った。


殺生丸と共にこの屋敷で暮らし始めて三月。

殺生丸は以前のように邪見を連れて旅に出ていた。

しかし、りんは連れては行かない。

数日間屋敷を空けることはあっても、必ずりんの待つ屋敷に戻っていた。


「りんさま、今日は何をなさいましょう。」

葉月とはすっかり打ち解けて、友達のような関係になっていた。


「そうだなぁ……あ!あの、村へ行ってもいいかな??」


「…りんさまの故里ですね?ええ、構いません。阿吽を共に連れ行って下さい。」


「ありがとう!!」

りんはぱぁっと笑顔になった。

久しぶりに楓さまやかごめさま達に会える!!


あの日、村を出てから三月。

みんなにちゃんと殺生丸さまと暮らしてるって言いたい。


りんは支度をして、阿吽に乗った。


「阿吽!楓さまの村までお願いね。」


「ガウゥ!」


葉月に見送られ、りんも屋敷を後にした。


/ 281ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp