• テキストサイズ

人間と妖怪の恋物語

第8章 強くなりたい。



「殺生丸とりんちゃん、何処に行ったのかしら。」

弥勒の怪我の手当てをしながら、かごめが呟いた。


「あーわし、殺生丸に殺されるな…」

邪見が目をうるうるさせて言った。

みんなは邪見に哀れな眼差しを向けた。

(八つ当たりだ……)


すると、りんが殺生丸と共に戻って来た。


「あ、私も手当て手伝います。」

りんはかごめの元へ行った。


「殺生丸さま、申し訳ございませんでした!この邪見が着いていながらこの始末!!!!」

邪見は殺生丸の前で土下座した。

「…行くぞ、邪見。」


しかし、殺生丸は何も言わずに飛び立った。

(あれ、お怒りでない?!)


「殺生丸さま!お待ちくださいーー!!!」

慌ててついていく邪見をりんは見送った。



「りんちゃん、今日ので怖くなっちゃった?」


「…いいえ。怖かったけど、でも学ぶことが沢山でした。また連れて行って下さい!!」

りんは強い眼差しで答えた。


「その粋なら大丈夫さ。りんは強くなれる。」

珊瑚がりんを見て言った。




「はいっ!」



もっともっと、強くなる。



おわり


/ 281ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp