第8章 強くなりたい。
「さぁ男たちよ、我が力で石となれ。そして魂を私に差し出せ!!!」
玉藻御前は両手を広げて、屋敷中の男から魂を吸い取った。
パァァァァッ!!!!
スー…
魂を抜かれた男たちはみな石化していった。
そして魂が玉藻御前の元に集まった。
「あいつ!屋敷中の魂を!!!」
「ふふふ、お前の魂も頂くぞ。」
「くっ!!!」
再び犬夜叉に手をかざした。
まずい…また石化しちまう!!
パァン!!!
「っ……」
かごめの矢が玉藻御前の両手を貫いた。
「これで石化されねぇ!!くらえ!風の傷!!!!」
ゴオオッ!!!!!
玉藻御前の体が風の傷でバラバラになった。
しかし、またすぐに元の姿に戻ってしまう。
「……破魔の矢。手は再生できぬか。」
「くそっ!!すぐに体が戻っちまう。どうしたらいいんだ!!」
「…かごめさまとりん。お二人は城の中のおなごを探して下さい。石化したのは男ばかり。何処かにいると思われます。」
「わかったわ。りんちゃん!行きましょう!」
「はい!」
邪見も、りんについて行こうとすると
「お前はここに残るのだ。」
「えっ!?!」
りんとかごめは城の部屋を片っ端から探して行った。
「…ここにもいないわ。もうあの女に殺されちゃったのかしら。」
ドン!!
すると、物置から物音がした。
ドンドンドンドン!!!
「この中から?!」
りんは戸を開けた。
「あ、あなた達は…!」