第16章 復活?
ス「そんな匂いさせてんなよ…うまい…俺のキバもっと感じさせてやる」カプッ
ユ「うぅっ…!!」
ス「このまま、お前のことぶっ壊してやるよ…!!たまらねぇお前の血…もっと…もっとだ!最後の1滴まで俺のものに!!」
カシャン
ユイの手に握られていたナイフが床に落ち、スバルはユイから体を離した
ユイは自分のベッド倒れ込み、スバルは落としたナイフを拾った
ス「俺達が怖くなったか?」
ユ「違うの!!私…そんなの持ってたら、何をするかわからない…だから…」
ス「お前が持ってろ」
ユイが顔を上げた時には、スバルは部屋から居なくなっていてベッドの上にナイフが置かれていた。
リ「お前のその血が狂わせるのだ。今日の彼らはいつもと違った。それもそのはず。彼らは覚醒間近のお前の血に魅力され、我を忘れているのだ。自分だけのものにしようと躍起になり、これが醜い争いになる。そして、最後には全員が無残な死を遂げる…」
ユ「そんなっ…」
リヒターはユイの顎を掴んだ
リ「認めろ…心の底でそうなることをわかっていたはずだ」
ユ「どうすれば…」
リ「お前が考えなくても、おのずと答えはやってくる。ただ、受け入れればいい。恐れず…それが宿命だと言うように…」
そう言い放った瞬間、部屋の窓が開き紅く染まった月が闇夜を照らす。バルコニーには、女の人がいる
ドクン…!!
ユイの心臓の音が聞こえると、女の人が手を差しのべる…
意識の無いユイは、女の人の方へ歩いて行き、手を強引にとられ、女の人の身体は消え、ユイだけが取り残された。
リ「ようやく、完全なる目覚めの時が訪れた…」
ユイは、祈るように手を組み膝たちだった
リ「コーデリア!!」
その名を口にした瞬間、ユイは目を開けた。その目は、月が変わったように赤色の瞳からコーデリアの緑色に変化した…