第7章 番外編 バラの花束と花言葉 スバル
私は、逆巻家所有のバラ園に来ていた。理由は、外で本を読みたくなったからランタンと本を持って出掛けた。本を読んでいる途中足音が近づいてきたので顔を上げると…
貴『なんだ…スバルか』
ス「暗いから屋敷の中に入れよ」
貴『やだ。まだ、本読んでいたい』
ス「しょうがねーな、終わるまで待ってやる」
貴『優しいねスバルは…』
(表は暴力行為をして怖いけどスバルはちゃんと優しいよ…)
ス「何の本読んでるんだ?」
貴『花言葉の本』
ス「花言葉か…」
貴『面白いよ!!例えばーここにあるバラとかは赤いバラだと、愛情や美とかあるの』
ス「アンタがそうやってたくさん喋るの珍しいな…」微笑
貴『///スッ…スバルは、一緒に居て、楽しいから…』
ス「くそっ!!んな事いきなりゆーなよ恥ずかしい///」
貴(この、気持ちは今伝えなきゃダメな気がする…)
リボンを取った仕草を見たスバルは、顔がほんの少し赤かった気がする
『スバル…私は、誰よりもあなたが…』
ス「ス…ストップッ!!そういうのは、オレから言わせてくれ!!」
スバルは、言葉を伝える前に大きな深呼吸をして、伝えるのかと思いきや…いきなり、バラを摘んだ
ス「ん…」
バラの花束を渡してきた
貴『あ…ありがとう』
ス「バラの花束の本数にも意味あるって知ってたか?」
貴『えっ…?』
数えてみるとバラの本数は、11本だった
ス「11本は、最愛…///」
貴(カッコよすぎるよ…)
私は、泣いてしまった。さらにスバルは、別にもう1本自分の手に持っていた。そのバラにキスをして、私に渡してきた。
『12本になったね…』
ス「12本は、付き合ってください…///」
貴(なんて…不器用な彼なりの言葉だろう…)
ス「こっからが、本番だから…それ、紅色だろ?花言葉は、《死ぬほど恋い焦がれています》」
その言葉を聞いた瞬間、スバルに抱きついていた。なんて、愛おしい…私は誓った。彼を一生愛すと。
貴『私も…スバルが大好き…!!愛してる…!!』
ス「何が、あってもお前を護る!!大好きだ…愛してる…」
その言葉を耳もとで言ってきて、私たちは、恥ずかしくって顔が真っ赤だった。やっぱり血を求められたけど、幸せだった
ス「レイの血、前よりもスゲー甘くなった」
その言葉を聞いて私は、ちょっとイジワルをしてみた