第1章 出会い 『めんどくさ』
車内
長い時間、車に揺られた。最初のうちは姉のユイが話しかけてきたけど、私が曖昧な返事しかしてないせいか、そのうち話しかけてこなくなった。
ユイ「すいませーん!!今日からこの家にお世話になる者ですが〜」
貴(うるさっ…そんな声出さなくてもいいでしょ…)
ユイ「あの人に聞いてみよ」
貴 赤い髪の少年が寝ていた(つか、居るなら客人の相手しろよ…)
ユイ「あのっ…起きてください!!今日からこの家に…えっ…死んでる…?きゅっ…救急車呼ばなきゃ!!」
貴(死んでるって…遺体放置かよ…まぁ、私には関係ない)
?「チッ、うるせーな!!ろくに眠れもしねーなこの家は!!」
ユイ「い…生きてる…?」
?「あ?お前誰だ?人の家に勝手に上がりこんで。美味そうな匂いさせやがって」
ユイ「きゃぁっ!!」
?2「何ですか?アヤト騒々しいですね」
ア「んだよ…レイジかよ」
レ「ところで、あなた達2人は何なんですか?」
ユイ「今日から、この家にお世話になる者何ですけど…」
貴 気がつけば私は本ばかり読んでいた(めんどくさ…)
レ「ふぅ…何か聞いてますか?シュウ」
シュ「いや、ただ…客人が来るからもてなせと言ってたな」
その時私は、初めて口を開いた
貴『ねぇ、これでこの家の人は全員なの?』
?「んー?それは、僕達の事かな〜?」
貴(いや、あと2人いる…?)
ア「なんだよ…ライトか」
ラ「アヤト君てば、失礼だな〜この、カワイイ女の子達はだぁ〜れ?」
?「おいしそうな匂いがすると思ってきてみたら…」
レ「カナトですか」
カ「誰です?この人たち」
レ「今日から家にお世話になるそうです」
?「んだよ…それ俺は聞いてねーぞ」ドカッ
シュ「壁、壊すなスバル。ラフマニノフが聞こえない」
貴(これで全員だよね…)
『とりあえず、部屋案内してもらってもいい?』
ア「あぁ?えさの癖に黙ってろ!!」
貴(いつから、わたしはアンタのえさになった)
ユイ「えっと…ごめんなさい帰りますね。間違いだったみたいだし」
貴『帰れば?私はここに残る。だって、帰るってどこに帰るの?考えもなしに行動には移せない』
ユ「…」
レ「そちらの眼帯の方は物わかりがいいようですね。」
ラ「ところでさー、君たちの名前は〜?」
ユ「すいません、小森ユイです」