第2章 深まる関係
「旦那さん、カレーライスだそうですよー。」
「楽しみだね。」
「二人は幸せですかー?」
その問いかけに、あたしと紫音はお互いを見た。
「幸せですか?」
紫音がそう問いかけてきて、あたしは小さく頷いた。
「幸せ、です。」
そのやり取りを見ていた花音さんが、満面の笑みを浮かべて言った。
「では最後に、一番の笑顔で撮りましょう!二人ともくっ付いてー、笑ってくださーい!」
恥ずかしがるあたしの腰に紫音が手を回してくっ付いた。
「いきますよー!パシャッ!」
あたしはこの時が一番幸せだった。
花音さんは妖精さんのままで。
誰にも邪魔されずに紫音と一緒に居られて。
これでシュリと徹がいてくれれば、あたしはそれ以上何も望まない。
だけどこの幸せは、永遠には続かなかった。