第2章 深まる関係
シュリが長野へ行って数日が経った。
やはり徹は元気が無くなり、口数も減り、写真部にも顔を出さなくなった。
それでもシュリに徹を任されたから、あたしは普段通り徹と共に行動をし、変わらない態度で接した。
「今日も写真部行かないの?」
その日の放課後も、徹は全ての講義が終わるとすぐに家に帰ろうとした。
「あー…うん。行かねぇ。」
「そっか。少しでも気が向いたら顔出しなさいよ。」
「ん、わかった。じゃあな、七瀬。」
「バイバイ、また明日ね。」
徹の背中がやけに小さく見えた。
それから更に数日後、徹がとんでもない事を言った。