第5章 脅迫の時間
『えっ・・・?』
どういうことなんだろう?
カルマくんにいきなりキスされて、
これは告白されてる・・・のかな?
何にせよ、渚くんを裏切る事なんてできない。
「あー、断ったらこの写メ渚くんに見せて
無理矢理別れさせることもできるから」
そう言ってカルマくんが見せてきたのは
さっきのキスしてるわたし達の写メだった。
『!!///
やだっ・・・やめて!』
カルマくんのスマホに手を伸ばすけど、
簡単にそれは阻止されてしまう。
「じゃあどうすんの?
俺の言いなりにでもなる?」
掴まれた腕をカルマくんに引き寄せられる
またキスされそうなくらい顔が近い。
『・・・無理だよ・・・・』
「・・・あのさぁ、拒否権ないってわかんないの?」
少しイラッとした様子でカルマくんが言う。
確かに、いま断れば渚くんに
あの写メを見られてしまうかもしれない。
・・・それに、いまカルマくんを怒らせたら
これ以上の無理難題を言われるかもしれない。
「ここまで優しい俺を怒らせるつもり?」
『わ、わかったよ・・・!
カルマくんの言うこと何でも聞くからーーー
渚くんには秘密にしてください・・・』